残りの人生

働きたくないでござる…。

働かないおじさんの日常

 世の中は消費増税の影響か消費が冷えつつあるようだが、大企業の収益は概ね好調のようです。

中高年をターゲットとしたリストラ

一方、中高年をターゲットとしたリストラは大企業で実施される企業が数に上っているようです。

https://www.businessinsider.jp/post-202090

シニアの雇用義務

これは、現在の労働法制では、定年は60歳が標準ですが、企業には65歳までの雇用の義務があります。

オプションとしては、

  1. 65歳まで定年を引き上げる
  2. 65歳までの継続雇用
  3. 定年の廃止

のいずれかを実施しなければなりません。

(1)と(3)は定年を延ばすという話であり、現在の法令では同じように勤続していれば同じように賃金が支給されることになります。
一方、65歳までの継続雇用となると、一旦、60歳で定年退職した後、再雇用により勤務することになります。
この再雇用の時の賃金は、大抵の場合は現役時代の賃金より数割程度は低くなると言われています。

企業側としては、65歳を超えたシニアの雇用を継続するだけでも負担なのに、現役並みの賃金を支給するのはさらにつらいので、ほとんどはこの再雇用方式で継続雇用しているのが現状のようです。

シニアの賃金の扱い

今のところ、再雇用になって賃金を切り下げることについては、以前は一定の合理性があるという判例だったのですが、2018年あたりからは同位置労働同一賃金の原則が厳しく追求されるようになりつつあり、つまり同じ仕事をしていれば不合理な理由で賃金を下げるのは不適当という判例が出てきているようです。
つまり、定年になっても同じ仕事を続けて給料が何割も下がるのは違法という判断になりつつあるようです。

このままで行けば、65歳まで定年を延ばしても同じという状況になりそうな雲行きとなっています。

同一労働同一賃金への抜け穴

一方、コンプライアンスに厳しい上場企業では、その対策として再雇用者については、もっと軽度労働の部門などに配置転換をして、楽にするから賃金を下げてもいいよねという理屈で飼い殺そうという雰囲気になっています。
しかし、以前問題となった追い出し部屋のようにそもそも本人のスキルと関係ない部門に無理矢理異動させるのはそもそもハラスメントなのではないかという認識も広がっていてやりにくくなっています。

結局としてリストラが最善か

勤務年数が長くなると、年功序列要素の強い大企業などは、高齢者の割合が増加して、全体的に昇進年齢なども上がる傾向にあります。
近年では、50歳とか55歳で役職定年を設けて、もう昇進の見込みの無い人は管理職からヒラとは言わないまでも部下のほとんどいないスタッフ職などに変更する方向ではありますが、それも焼け石に水であり、自分より年上の部下がどんどん増える管理職や役員にとっては鬱陶しいことこの上ありません。

というわけで、業績がいいうちにこの昇進の見込みがない人たちは退職金を割り増すなどして、さっさと人員整理を進めて、あわよくばもっと若い人を採用して年齢バランスを調整しようということになるわけです。

普通に働ければいいのだが

ここで、若くて現場の業務をバリバリやっている正社員の人や若い人も年配の人もほぼ同じ給料でガンガン働いている非正規労働者の人などは不思議に思うかもしれません。
まあ、ぶっちゃけた話、役職定年などという制度が導入できるのであれば、ある程度の年齢になったら降格させてそれなりの仕事でこき使えばいいはず。

しかし、大組織ではそんな簡単にはいきません。

現在では、部長や課長などという管理職に昇進できるのは3割未満と言われています。
これはホワイトな企業はあまり社員が退職しないので、そのまま継続して勤務している一方で、組織がフラット化して管理職の数が削減されているからです。

しかも、上の年齢層はITって何とかいう感じで、これからの商品開発などにはついていけなさそうです。

結局のところ、これから50代以上の人たちの能力開発をするより、リストラ費用がかかるにしろ退職してもらって適正のありそうな若い人たちの能力開発をした方がいいのではないかという結論になりそうです。

働かないおじさん問題

一方で、昨年はビジネス系の書籍やサイトで、働かないおじさんという用語が注目されて、コラムなどの文章でも色々な分析がされていました。

50も過ぎてもう昇進も昇給もする見込みの無くなったシニア社員は、すっかりやる気を失ってしまい、業務を割り当てようとしてもとにかく若い社員に押し付けようとしたりして、なんのかんの言い訳をして仕事をしないというのです。
もっとも、同じように仕事をしているのに、役職も取り上げられ、賃金も低下して、その後は昇進も昇給する可能性もないというのであれば、上司の目を気にして無理に仕事をしないで余裕をもって仕事をしようということになり、結果として他の社員に負担がかかるという流れになるようなのです。

自分の立ち位置

それはそうとして、私は何を隠そうこの働かないおじさんということになります。
無理矢理仕事をさせられているようなブラックな職場に勤めている人からは信じられないかもしれませんが、職場に行ってもほぼ仕事がありません。
周囲の人達は皆仕事をしているようではあり、多分私もその仕事をすることは可能だと思いますが、このような状況です。

職場がきちんと分業されているが故の空白域

私の職場は世間的には古くからある由緒あるもので、そのため、業務は担当ごとにきっちり縦割りであり、役職ごとに横割りになっています。
そうすると、長いこと職場に所属していて昇進し、ラインの管理職になれず最終的にスタッフ職の管理職になると業務の分担がない空白のゾーンに達することが多いのです。

本来はこのような専門のスタッフ職というのは、大人数で扱うことに適していない業務を少人数で独立して処理することが想定されているようです。
実際、職場の中の同年代の人たちを見ると、ラインの管理職の人以外は、若干の独立した仕事を割り当てられている人もいることはいますが、それで業務時間を使い切るにしてはかなり少ない業務量のようです。

もし業務分担をするとすれば

実際上は、どこかの業務ラインに所属して一緒に仕事をすることは可能なのでしょうが、これだけ役職階層がはっきりしている職場だと、通常の業務は下から業務をこなし上で分析・改善するという作業はヒラ担当からリーダーで処理されるようになっているため、その上に役職者をジョインする形になり、素直に機能させるとリーダーの上にさらに管理職がいるようになり、その上に本来の管理職がいるような頭でっかちな形になります。
業務としてはイレギュラーで、下の人たちからしたら仕事がやりにくくなるだけでしょう。

同じような境遇の人を職場で見回すと

これまでの退職者を見ると、定年を前にして肩を叩かれ、取引先などにやはりあまり仕事の無い状態で数年在籍したというのが間に入るか入らないかした後、同グループの職場の役員相当に再就職することが多いようです。

多分、黙って職場にしたがっていればこのようなコースをたどることは間違いないのではないかと思います。

無理矢理追い出させるよりはまだ幸せなようにも思えるが、延々飼い殺されているようで鬱屈することこの上ありません。

転職することなどはありえないのか

たとえ大企業であっても、このようなぬるい状態に置かれたシニアをある程度の捨扶持を与えた上で追い出そうとするわけで、私もそのような境遇にならないとは言えません。

さらに、働きがいがない職場に不満があるとすれば、追い出される前に多少なりとも余力のあるうちにやりがいのある仕事に転職すればいいのではないかという考えは私も当然持ってはいます。

しかし、これと言って特殊なスキルがあるわけでもないシニアを他の職場で雇おうとすれば、今の半額以下の賃金になることは目に見えています。

かといって何十年もサラリーマンをしていた人が突然起業しても成功する可能性は相当低いでしょう。

大人しく職場にしがみついて、仕事では無い趣味なりネットなりで、色々満足を得る方向しかないのではないように思えます。
まさに、働かないおじさんであり、経営層や忙しく業務をしている人たちから見れば困った存在でしょう。

趣味もなかなか良い

後期高齢者になった父などは、体を壊して退職して以来、ずっと実家のリビングのローテーブルの前で過ごす生活をしています。

戦中生まれ位だった父は仕事以外に趣味らしい趣味がなく、たまに会うととても時間を持て余しているように見えます。

一方、私は同じく時間が時間が余っていますが、父のようになりたくはありませんし、色々興味がありますので、数年ごとに趣味を乗り換えています。

同じ趣味を何年もずっとしているとそれなりに上達をすることはするのですが、年を食っていて我流であることもあって、どうしてもある程度のところで上達が頭打ちになります。
そこを踏ん張って本格的に粘り強く習得するというのもありなのでしょうが、時間・費用がかかり、大きくストレスになってしまい、趣味としてどうかという気がしてきます。

それであれば、新しい別なことを習得した方が、何もしていない人よりは多少は実用的なちょっとした技能をどんどん得られて楽しいです。

今はブログを書いています

2年半ほぼ前からカメラを買って写真を撮っています。

日が立つにつれ、撮影用の用具もどんどん増えてきて、さらに2年以上も写真を撮りまくっていると、効率や実用性はともかくとしてプロのカメラマンと同じような写真を撮ることも可能になってきています。

その後、撮った写真を撮りっぱなしで眠らせておくのもなんなので、ブログに写真を掲載し、カメラの撮影方法や選び方などの解説も書いています。

そのブログには広告を貼っていて、毎月少々の違いはあるのですが、月1万円弱位の収入が振り込まれて安定していますが、ブログに記載するネタが切れつつあり、アクセス数も頭打ちであり、あまり楽しい状況とは言えません。

というわけで、日常思っていることなどを書くブログを唐突に作成した次第です。

自分の人生は自分で決めるしかない

世の中には色々な境遇の人がいるわけですが、たとえ家族であっても自分の人生を満足が行くように決めてくれるわけではありません。

(自分の都合でああしろこうしろとかいう人はいるかもしれません)

ある程度若いうちであれば、先行きをもっと改善できる可能性があるかと思いますので、日々を流されるだけではなく、自分の人生の可能性を探っていただければと思います。